福袋の歴史は古く、その起源は明治にまで遡るといわれています。
最も古い福袋の販売については諸説あり、明治44年に松坂屋が売り出したという説、明治40年に松屋が売り出したという説などが挙げられますが、明確な時期は分かっていません。
少なくとも昭和以降は、全国各地の百貨店で福袋が販売されていたようです。
年末年始の福袋商戦が激化したのは、1980年代初頭。
この頃から1000人を超える行列ができていたと、当時の新聞記事に書かれています。
昨今「並ぶのが好き」とまでいわれる日本人の国民性は、この頃から変わっていないのかもしれませんね。
バブル期に入ると、ブランド品を詰め込んだ高額な福袋が注目を集めるようになります。
一袋数万円から数十万円という福袋が、全国的に売り出されるようになったのがこの時期だといわれています。
90年代も半ばに差し掛かると、福袋に関する報道が年末年始の恒例行事になり、福袋で「どれだけ人を集められるか」に販売店の側でも注目するようになります。
いわば行列を作ること自体が売り手の宣伝になるので、在庫処分の方便であった福袋にも、お得な商品が投入されるようになってきました。
一方では、テナント系のショップがそれぞれの売り場の特徴を活かしたオリジナルの福袋を置き始め、売り場毎に福袋が並ぶようになります。
ネットで福袋の情報が交換されるようになって以降は、「福袋の中身=販売店のイメージ」という図式が確立し、人気薄商品を福袋に入れる手法は一層、影を潜めました。
通販でも盛んに福袋が売られるようになり、予約が殺到するショップも少なくないようです。